テレビもラジオもないので、あまりニュースが入ってこないんですが、今日はうるう秒があったらしいですね。そんなわけで、LEAP SECOND NEUTRALというタイトルを付けたMSNの2ndのことを思い出しました。このタイトル誰がつけたんだっけかね?ノリヤか?
このアルバム、まぁ、2005年にリリースされたので、録音したのは2003〜4年くらいかな?このアルバムの録音のために私は2台目のドラムセットを買いました。そして、オーディオ・インターフェイスと、emagic Logicも。いったいいくら使ったんだ!?Logicだって今と違って12万円くらいしたしね。ヘタしたらmac G4も買ったのかも。思い出さなければよかった・・・今、どれも使ってないし・・・。あ、いや、ドラムは部屋のインテリアとして活躍してるし、インターフェイスは予備として、たまに使ってるか。でも今市場価格は当時の1/10だけど。
そんなわけで、ってわけではないけど、このアルバムは私にとって初めて「後でも(今でも)聴けるアルバム」になりました。そして、珍しく「廃盤になる可能性がかなり低い」アメリカのCuneiformというレーベルから出ました。そして、珍しく曲を作りながら録音しました。なので、ライブでやってない(出来ない)曲が多いです。
そんなわけで、リリースから10年、今日は雑にアルバム全曲解説したいと思います。
1.M-B
前にも書いたことだったけど、ノリヤが作ったMiamiという曲とBrusselという曲をくっつけたのでM-B。メンバーは当時「マイアミ」と呼んでたけど、気づいてみたら、ほとんどブリュッセルだった、という曲。当時はクリックを使って、先にドラムを録音してたけど、同じテンポでは演奏できないので、細かくテンポ・マップを書いてた。ぶっちゃけ、miles davisのin a silent wayとミンガスとジミヘンとジェネシスを混ぜた感覚。ギロもコンガも借りて自分で叩いた気がする。
2.monaco
基本的に早い7/8が好きなので、こういう曲が好き。これも基本的にはフィル・コリンズとソフト・マシーンと、フュージョンだね。っていうかカンタベリーか。みんなでワイングラスを録音したけど、あまり重要ではない。
3.trout
通称「サケ」。シャケだったかな?MSNでは珍しくメロディックな曲。途中のフュージョン・パートはちょっとふざけてるので、あまりライブでやりたくない。あと途中で私の大好きなゲート・パートが出てくる。これは完全にPower Stationの影響。アウトロのフュージョン感は結構好き。終わり方も何かのアレンジをパクってるけど思い出せない(最後のアクセントでドラムを入れないやつね)。曲を通して、ださいフュージョン感を出してるのはローランドのストリングス・シンセサイザー(RS-09)だ!JUNK品を買ったので、出ない音が結構あるので、曲とキーを選ぶ。まだ家にあるかも。
4.Neutral
結局、この曲が一番好き。でも難しいのでライブで演奏できない。正直ノリヤが適当に作ったままやってるので、構成が無茶苦茶、行ったきり帰ってこない曲調。フィルを後ろから付点8分で割っていくのは私の趣味。ギターのアレンジは松江さん。3分38秒からの展開は、こんな音楽聴いたことない、ノリヤ天才。高円寺のプロフェッショナル・パーカッションに行って、ビブラフォンを録音したのを思い出した。
5.Stum
ポリリズム曲だけど、意外に簡単に演奏できるので、かなりライブで演奏した。この曲はプログレじゃないね。
6.Oz
珍しく、ほとんど私が作った曲。これもポリリズム曲だね。いろんな時期のソフト・マシーンの影響があるかも。アウトロはふざけたフュージョンだけど、自分の作った曲の中でかなり好きな曲(アウトロだけだけど)。
ちなみにアウトロ前のギター・ソロ・コーナーは、私はシンコペーションのつもりだけど、人によってはそう聴こえてないらしい・・・。あと、地味に本物のドンカマチックを使ってる。
7.solid box
この曲のこと忘れてた。なんだっけこれ?前半はカシミール的なロックだけど、途中からの展開が実は結構難しい。後半おとなしくなるところは、勝手にshipbuilding(by R.Wyatt)と呼んでた。全然違うけどね。そして、問題のアウトロ、これは実はついに演奏できたことない。なので、ライブやったことない。ドラムも実は何箇所か演奏できてなくてコピペしてる・・・
8.texas
この曲はよくライブでやってるなぁ。レコーディングでは、ドラム2台+リズム・マシーン(サンプリングだけど)。ドラムのエディットもよくやってた。逆回転にしたり。Rolandのテープエコーが実は活躍してるし・・・。アウトロはOctagonっていう別の曲で、これもよくライブでやってる。しかしアレンジは録音しながらなので、同じようにライブで出来たことはない。この曲の別バージョン、”texas hitter”というのがあって、それはボギー(モンドくんのお父さん?)が作ったオムニバスのCDRに入ってる。「乱調の美学」(ヨコチンレーベル)。
9.normal
これこそ録音の産物。どうやって録ったんだっけ?基本的に決め事なしの録音を後からエディットしてる。メロトロンも出る音を駆使して録音しておいて、後から使えないところを消していく・・・みたいな。テープがよれてキュルキュルいっちゃってるメロトロンが聴ける珍しい音源ですよ。メロトロンに隠れて実は歪んだオルガンがめちゃめちゃカンタベリー色を出してるのが笑える。全体的に今聴くと面白い要素がたくさんある。エンディングはオルガン・ノイズ。これはやりたかったので。そして、最後1曲めに戻るというプログレ終わり!
と、なんか過去にも書いたことあることばかりかもしれないけど、久々に、ほぼ全部聴きながら書いてしまった。そうなると今度は1stが気になってくる・・・1stは実はあまり聴かない。基本的に自分の昔の音源はほとんど聴かない(聴けない)のに、このLeap Second Neutralは珍しく聴けるので、また聴いてしまった。そして、やはり機材のために高い買い物をした甲斐はあったのだな、と思った。
コメント