ケヴィン・エアーズ

私は普段色々なところで楽器を演奏したり音楽を作るのに関わらせてもらってるんですが、まぁ、おもにベースを弾いたりドラムを叩いたり、場合によっては他の楽器を演奏したり録音・ミックスのエンジニアをしたりするのですが、”音楽家”という認識が自分にはあまりないのは基本的に歌を歌ったりしないからです。”音楽家”というより”アーティスト”って言うかな、なんというかそれっぽい感じ。私の言わんとしてることは楽器を弾きながら歌ったり・・・弾き語りっていうかね、それを全くやらない(出来ない)ので自分は”音楽家”ではないと思うわけです。中学生の時にギターを買ってから、一度もギターを弾きながら歌を歌おうと思ったこともないし、ピアノを弾きながら歌おうとしたことも記憶には無い程度です。最初っからそういうことに興味が無いというか・・・まぁ、歌をうたうのは嫌いじゃないんですが、弾き語りのようなことをやろうと思ったことが無いわけです。
しかし、そんな私にも二十歳になる前頃だったと思うんですが、弾き語りのレパートリーというか、ネタが一曲だけありました。それがケヴィン・エアーズの「May I」でした。

まぁ、歌詞もコードも簡単なんだけど、とにかく声が低くて出ない(私は普通の人より全然低い声が出ないらしいです)ので、これをやってもみんな笑うだけのネタでした。まぁ、そんな思い出の曲です。この曲、去年の5月18日にもこのブログに貼ってますね。ちなみにケヴィン・エアーズの事を書くのはこのブログで4回めのようです。あと二回は去年の6月。でも今日はケヴィンにまつわる私の他のストーリーも紹介します。
高校生の時にソフトマシーンのレコードを買いだしてから、大学に入ってもケヴィンは私のスターでした。でも実はその頃一度来日してるんですが、コンサートに行く方法を知らない私は行かなかったんです、ちょっと後悔してます。なんせ私は人生で一度も”ぴあ”とかでチケットを取ったことがないもので・・・このケヴィンの来日も友達を誘ったら断られちゃって・・・まぁ、ケヴィン・エアーズの来日公演を見たい、なんて友達はなかなか居ない時代でしたが。そんなわけで私は一度もケヴィン・エアーズ本人を見たことがありません。
私は過去にケヴィン・エアーズの曲を一度だけライブで演奏をしたことがあります。それが1999年のジム・オルーク来日の時のライブです。ジムはユリイカを出した後で日本人のバックバンドでクアトロで一回だけライブをやりました。その時は私はドラムをやってました。リハーサルの時に、当然まだ日本語を喋らないジムが「キャビネアー知ってるか?」みたいなことを私に聞いてきたんですが、「は?」って思ってたら、どうやらケヴィン・エアーズって言ってたらしく、ジムが弾き始めた曲が「May I」だったわけです。そのライブはユリイカの曲と「May I」とthunderclap newmanのsomething in the Airを演奏した記憶があります。もう14年も前のことですね。でも、私がケヴィン・エアーズを聴きだして10年位たってたかなぁ、初めて(で、今のところ最後に)ケヴィンの曲をライブで演奏しました。
あと、ケヴィンの思い出の曲は

この曲、まぁ、相変わらず歌えないんですが、よく弾き語りをしてる妄想でギターを弾いてた曲なんですが、3年くらいまえかuminecosoundsのリハーサルに入ってる時に、おさむくんのアコースティック・ギターを持った時に何気なくこの曲を弾いてたところ、コード進行だけなのにヤマジさんが「ケヴィン・エアーズ?」って言ったのが驚きでした。しかもそのままヤマジさんが自分のiPodからこの曲を全部一人でコピーしてる音源を聴かせてくれて、すごい嬉しかったのを覚えてます。ヤマジさんと同じ曲が好きだっていう(割と珍しい)ことと、ヤマジさんのshouting in a bucket bluesがすごく良かったのと、ケヴィン・エアーズが思ってたより有名なことが嬉しかった。
あと、自分の好きなケヴィン・エアーズの曲を紹介します。あまり知られてないと思うんだけど、とにかくこの曲が好き。

このCDの17:51のところから始まるMatching MoleのNo ‘Alf Measuresっていう曲がどうやらケヴィンの曲らしいんですが、とにかく初めて聴いた時から大好きな曲です。よくピアノでこれを弾いてしまうんだけど、弾くたびに「あ、誰も知らない曲だった・・・」って思うんですが。

と、いきなりケヴィンのレコードじゃないものを紹介しましたが、ケヴィンのレコードで一番好きなのは、

このアルバムが一番好きで、何気にこの2曲目が好きです。これこそ別に代表曲とかではないんですが、なんか好きです。
私も声変わりでもして低い声が出るようになったら、まずケヴィン・エアーズの曲の弾き語りから始めようかと思います。

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