さよならトリステス – Quinka,with a Yawn

4月17日にQuinka,with a Yawn(以下キンカ)の新譜が出ました。何枚目なんだろう?6枚目?10年くらいで6枚だとすると特別ペースがはやいわけではないですが、その間にキンカことミッコちゃんはD.H.Y名義(よく知らないけど・・・)、こどもれこーど、HARQUAなどなど形を変えていろいろリリースしてきてるわけですね。私はキンカの最近の4枚のレコードの録音に携わらせてもらってます。作品によってはツバメスタジオの君島と一緒だったり、元モナレコードの田丸くんと一緒だったりで。
で、今回は久々に私だけ、というか、録音は本人やメンバーがやってる部分も多いのですが、リズム録りやミックスをやらせてもらいました。しかも今回の録音のメイン・ロケーションはミッコちゃんの家!ミッコちゃんちに機材を持って行ったり、青木くん(ハルコ)の機材を借りたり・・・という特色もありつつ、また別の面を言うと、今まで鍵盤を弾いてることが多かったミッコちゃんがギターになってます!そんなことが出来るところがミッコちゃんの凄いところ・・・なんでそんなに普通にギターが上手いの!?そして、キンカにピッタリはまるギターを弾く二木くんと新しいメンバーのパーカッションのホノカちゃんとの、主に3人の演奏を録音しました。二木くんもホノカちゃんも演奏が上手い・・・なんというか、録音が楽なんですけど・・・
実はまだ出来上がったCDをもらってないので、ちゃんと確認できないのですが、ゲストには凄いいっぱいリコーダーを持ってる人や、女子会のようなコーラス(そんな例えは要らないか)、男性コーラスにハルコ、おなじみのベーシスト鎌田くん、他にも私が会ってないけど、トロンボーンとか色々入ってた気がします。そして私も一曲だけベースを弾かせてもらいました。キンカに演奏で参加するのは初めてかも!今回はEB-3とジャズ・ベース両方持って行って、どっちがいいか決めてもらって、ジャズベで弾きました。うーん、私のイメージではEB-3だったけど、久々にジャズベが参加できて良かったです。Little Boyって曲で弾きました。
この録音で面白かったのは、おもに家で録音したという点と、基本的にドラムセットが無いという点で、リズム楽器はカホンやハイハット、タムなど、ドラムとパーカッションのあいだくらいのセッティングだったので、ドラムっぽい録音は基本的にしてなく、パーカッションなんかも結構ステレオで録音しちゃって、その場の空気感というか、距離感というか、部屋感というか、そういう感じで録音してみました。演奏が上手いから上手くいくんだよね。大太鼓だけツバメスタジオで録音したり。あ、ちなみにツバメスタジオの(君島の)大太鼓がPVに映ってます!

ところで、キンカについて思うのは、キンカって一般的には雰囲気や世界観を愛されてるアーティストだと思うんだけど、私は単純に曲が好きです。世界観で覆われてしまって曲の良さが伝わらないんじゃないかなとよく思います。私が言う曲の良さっていうのは、一般的に言う「この曲いいね!」みたいな話じゃなくて、構成、コード・プログレッション、それに対するメロディ、そしてアレンジ、アンサンブル・・・みたいな話です。つまり、作曲の才能がある人だと思ってるということです。そういう人はなかなかいません。上に貼った「ふたりきり」って曲だって凄い曲です。Aメロの最後とBメロの頭の小節が同じメロディです。本人たちはそう捉えているようですが、Aメロが欠けてBメロの最後がはみ出す構成のようにも聴こえます。この曲は鎌田くんのアルコが活躍してます!会ってない人だけどトロンボーンも素晴らしいですね。

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